DESIGN STORY

古き良き
日本の色あわせ
日本の伝統色 かさね色 モデル
Rikiスタンダードシリーズのなかでも人気が高い、伝統色を使ったモデルに新デザインが登場。季節に咲く草木花の彩りを模した、平安時代の配色法「かさね色」。そのバリエーションの中から、現代の暮らしに馴染む3つの色あわせを選び、バンドの表裏やダイヤルの色としてデザインしました。デザイナー渡辺力氏がこだわり続けた「使いやすさ、読みやすさ」はそのままに、受け継がれる色彩の美を再解釈して取り入れた腕時計です。
-
日本の伝統文化に触れる
心地よさ実り落ちた栗の色目を表現する「落栗色(おちぐりいろ)」の腕時計。「かさね色」とは平安時代の貴族たちが嗜んだ着物の配色法ですが、自然の風景から写した色づかいは、今に暮らす私たちの心を惹きつける美しさがあります。日本の伝統色 かさね色モデルでは、そんな色彩を現代の暮らしに合わせてさりげなく表現。洋式がベースとなった生活の中でも、腕時計を通して日本の伝統文化に触れられる喜びを大切にしています。
-
過去からの引用はしつつ
クラシックに寄りすぎないバランス日本の伝統色 かさね色モデルのケースは腕時計が登場した頃のクラシックなデザインがモチーフ。懐中時計を思わせる、丸みの帯びた品のあるフォルムが特徴です。時を越えるよいデザインを引用しながらも、身につける人の時代に寄り添ったモダンな仕上がりを目指す姿勢。使いやすさを重視してワンプッシュバックルを採用したこの腕時計には、渡辺力氏がいつも大切にしていたRikiブランドの精神が映し出されています。
-
柔らかい和の雰囲気に
ほんのりと色を寄せた繊細な文字板「落栗色(おちぐりいろ)」「紅葉(もみじ)」「黒木賊(くろとくさ)」の3種は細身のバンドの表裏にそれぞれのかさね色を使用しています。バンドの色との相性を考えながら、文字板と文字の色もほのかに調整。並べてみないと分からないほど些細な違いですが、文字の視認性を保ったまま、和の雰囲気に寄り添う色味をデザインしました。唯一、純粋な白と黒の文字板を合わせた「黒木賊」は、武家愛用の色目。静かなひとときが似合います。
-
ただ甘いだけじゃない
和菓子のような奥深い味と色Rikiには珍しい彩度の高い赤は「紅葉(もみじ)」の色目。紅葉する葉の色を写した華やかな表面を縁取るように、濃赤色の裏地がバンドに静かな影を添えています。襟元や袖口から下の布の色をちらりと覗かせる着物の美学にならって、バンドには裏地の色をさりげなく配色する仕立てを採用。所作に合わせて、あわせの色がきちんと見せるデザイン設計は、分かりやすい可愛らしさとはまた違う、奥深い、大人の味わいを醸し出しています。
-
季節の移ろい、時のながれ、人の想い幾多に重なる「現代のかさね色」
日常の道具としての腕時計に、時を越えた伝統を見出す面白さ。ふとした瞬間に身につけた腕時計を見て、季節を感じる心地よさ。さまざまなデザインの意図はあっても、一番に大切にされる道具としての使いやすさ。幾多の面が重なり合う魅力を、誰もが使いやすいスタンダードなデザインでまとめた日本の伝統色 かさね色モデルこそ「現代のかさね色」と呼んでもいいのかもしれません。あなたの時間を、奥深く、優しく彩る腕時計です。